小説
2010年03月12日
アレは、もう半年ほど前のことだったかなぁ。
会社の近くで、いつものように昼飯を食おうとブラブラしていたら、見慣れぬ新しい店を見つけたんだ。
普通なら「あぁ、新しい店ができたのか。今度行ってみようかな」程度なんだけど...
その店がさぁ、「まずいもの屋」という店なんだよ。
「うまいものや」ならよく見かけるけど、「まずいもの屋」だよ。
気になるじゃん。
で、入った見たのよ。
メニューも、定食屋っぽいもの、ラーメン屋っぽいもの、洋食屋っぽいものありとあらゆるものがあったね。
確かにメニューの多さから行くとまずい店っぽいよね。
そんなメニューのところにこんな但し書きがあったんだよ。
「当店はまずいもの専門店です。もし万一、旨いものがありましたら、お代はお返しします。」
うーむ、何とも客に対して挑発的なんだろう。と思ったよ。
そのほか
「当店のまずいものは、食せる(しょくせる)ものだけをお出ししております。万一、お客様が体調を崩されたとしても、当店は一切責任を負いかねますので、予めご了承ください。」って
大丈夫かなぁとも思ったよ。
ということで、無難に誰が作ろうと何とかなる「カレーライス」を頼んだんだ。
出てきたのは、見た目は普通のカレーライス。
ところが、どこをどう作ればこんな味になるの? というほどのまずさ。
俺は思ったね。「さすが『まずいものや』というだけはある。」
その後、なぜか気になって、一週間ほど通ったんだけど、長期の出張が入ってしまって、それっきり。
驚いたよ。あのグルメリポーターが「ここの料理は、グルメ界のドクドクモンスターや」って行ってたよ。
その後、ふと気になってググったら、結構ブログに書かれているらしいんだ。
で、ブログによるとね。既に都内だけで10店ほど、支店を出しているんだって。
なぜにあんなまずい店が支店なんて...って言うより、どうあのまずさを伝承していくの?って感じだよ。
で、つい先日 また「まずいもの屋」関連の記事見ていたら、ナント!!
「まずいものやドットコム」って言うサイトをはじめたって。
だから、また気になってアクセスして、買っちゃたんだよ。「カレーライス」
でね。食べてみたんだ。
で、わかっちゃった。「まずいもの屋」のヒミツが
でも、教えないよ。
この作品は以前「mixi」の私の日記に載せていたものです。
だから読んだことがある方もいるでしょう。
結構、気に入っている作品なので、ブログで再掲載することにしました。
もちろん、フィクションです。
そういえば、以前小説とは別に、こんなサイトをつくろうかなぁと考えたことがあります。
「まずいもの図鑑」
食べログなどは、美味しい店の紹介サイトです。
でも逆に「この店、すっごくまずいからいかない方がいいよ」というサイトがあってもいいのではないかと思ったのです。
その頃、近くのショッピングセンターで「250円弁当」というとってもまずい弁当がありました。
それがきっかけなのですが、その店もつぶれてしまい結構な時間が経ちます。
今、もう一度 この作品を載せたのは、そういった逆説的なものにもしかするとすごい商材があるのかもしれないと考えているからです。
もし、この作品を見た方で、そんな逆説的なアイデアを思いついた方は教えてください。
会社の近くで、いつものように昼飯を食おうとブラブラしていたら、見慣れぬ新しい店を見つけたんだ。
普通なら「あぁ、新しい店ができたのか。今度行ってみようかな」程度なんだけど...
その店がさぁ、「まずいもの屋」という店なんだよ。
「うまいものや」ならよく見かけるけど、「まずいもの屋」だよ。
気になるじゃん。
で、入った見たのよ。
〜 いたって普通? 〜
まぁ、普通の定食屋って感じでメニューも、定食屋っぽいもの、ラーメン屋っぽいもの、洋食屋っぽいものありとあらゆるものがあったね。
確かにメニューの多さから行くとまずい店っぽいよね。
そんなメニューのところにこんな但し書きがあったんだよ。
「当店はまずいもの専門店です。もし万一、旨いものがありましたら、お代はお返しします。」
うーむ、何とも客に対して挑発的なんだろう。と思ったよ。
そのほか
「当店のまずいものは、食せる(しょくせる)ものだけをお出ししております。万一、お客様が体調を崩されたとしても、当店は一切責任を負いかねますので、予めご了承ください。」って
大丈夫かなぁとも思ったよ。
ということで、無難に誰が作ろうと何とかなる「カレーライス」を頼んだんだ。
出てきたのは、見た目は普通のカレーライス。
ところが、どこをどう作ればこんな味になるの? というほどのまずさ。
俺は思ったね。「さすが『まずいものや』というだけはある。」
その後、なぜか気になって、一週間ほど通ったんだけど、長期の出張が入ってしまって、それっきり。
〜 なぜ? 〜
ところが、3ヶ月前かな。テレビの報道番組のグルメコーナーで、「まずいもの屋」が採り上げられていたんだよ。驚いたよ。あのグルメリポーターが「ここの料理は、グルメ界のドクドクモンスターや」って行ってたよ。
その後、ふと気になってググったら、結構ブログに書かれているらしいんだ。
で、ブログによるとね。既に都内だけで10店ほど、支店を出しているんだって。
なぜにあんなまずい店が支店なんて...って言うより、どうあのまずさを伝承していくの?って感じだよ。
で、つい先日 また「まずいもの屋」関連の記事見ていたら、ナント!!
「まずいものやドットコム」って言うサイトをはじめたって。
だから、また気になってアクセスして、買っちゃたんだよ。「カレーライス」
でね。食べてみたんだ。
で、わかっちゃった。「まずいもの屋」のヒミツが
でも、教えないよ。
〜 あとがき 〜
いかがでしたでしょうか?この作品は以前「mixi」の私の日記に載せていたものです。
だから読んだことがある方もいるでしょう。
結構、気に入っている作品なので、ブログで再掲載することにしました。
もちろん、フィクションです。
そういえば、以前小説とは別に、こんなサイトをつくろうかなぁと考えたことがあります。
「まずいもの図鑑」
食べログなどは、美味しい店の紹介サイトです。
でも逆に「この店、すっごくまずいからいかない方がいいよ」というサイトがあってもいいのではないかと思ったのです。
その頃、近くのショッピングセンターで「250円弁当」というとってもまずい弁当がありました。
それがきっかけなのですが、その店もつぶれてしまい結構な時間が経ちます。
今、もう一度 この作品を載せたのは、そういった逆説的なものにもしかするとすごい商材があるのかもしれないと考えているからです。
もし、この作品を見た方で、そんな逆説的なアイデアを思いついた方は教えてください。
(12:25)