ロハス

2006年08月01日

mixiチェック

報告が遅くなりましたが、7月26日(水)に日本橋蛎殻町にて「VMware Day」というセミナーがありましたので行ってまいりました。

VMwareは、以前 当ブログの「仮想化技術 その1」の中で紹介したPCの中に仮想PCを作成するソフトです。
シリーズには、主に以下の3つがあります。
シンクライアントの狙いとする「VMware ACE
システム開発等にクライアントPC内で利用する「VMware Workstation
無償提供されているサーバを集約する「VMware Server」(旧 VMware GSX Server)
そして専用OS上で高パフォーマンスでサーバ集約する「VMware Infrastructure 3」(VMware ESX ServerVMware VirtualCenterなどをまとめたもの)

今回のセミナーは、その中でも「VMware Infrastructure 3」を中心にしたものでした。

セミナーの中でも言われていたのですが、従来のVMwareの導入される目的は「システム開発をする際に客先の環境を再現する」であったり、「サポートの切れたOSがあるけれども、現実に利用しているために環境を保持する」ためのものでした。
しかし、VMwareの利用目的には「論理的なサーバを利用することで物理的なサーバを集約しコストの圧縮を図る」ことや「障害やメンテナンス時のダウンタイムを極力抑える」ために、本番サーバに利用されることが多くなってきているようです。

実際、私も前の職場にて「VMware GSX Server」(現 VMware Server)の導入計画を立てたことがありました。
その際には、まだ時期尚早とのことで見送られましたが、そのあと仮想化サーバは本番環境として導入されています。

「VMware Server」と「VMware ESX Server」の違いは、ホストとなる部分にどのようなOSを利用しているかの違いです。
「VMware Server」は、一般的なWindowsやLinuxをホストOSとし、その上に仮想化したPCとOSが載ることになります。
「ESX Server」は、ホストOSなしに仮想化PCを載せるものです。
そのため、各仮想化PCの性能は影響されるものが少ないため、高いパフォーマンスを出すことができるそうです。
デバイスもネットワークもきちんと仮想化及び共用化することが可能だそうです。

ただし、APCの方に聞いた話ではまだPowerShuteなどのUPSの制御においては、ESX Serverに対応したものが無いとのことで、電源異常が起きた際の対処はまだまだ課題なのだそうです。

事例等も紹介されていましたが、企業においてはコストダウンとメンテナンス性の向上、教育分野においては、学生一人一人に低コストで実験用のサーバを提供することができる環境が構築できるとのことでした。
確かに高いパフォーマンスがあり、コスト的にも優れているようだったら利用価値はきわめて高いと思います。

今回、このセミナーを聞きながら、あるビジネスモデルが浮かんできました。
もし興味がおありでしたら、コメントかメールを入れてください。
後ほど、ご連絡します。

仮想化技術はコストパフォーマンスが良いだけではありません。
仮想化技術はエコロジーであり、IT業界におけるロハスな技術であると思います。
実際、サーバが多ければ多いほどエネルギーを必要としますし、熱や電磁波も出します。
サーバの交換サイクルのたびに廃棄物が出ます(昔はリユースできたのに、法律のおかげでリユースできないものが増えてしまいました)
仮想化技術を利用すれば、物理的なサーバは集約され、エネルギー消費と放熱、放電の割合が減ります。
サーバが集約されることで交換部品も減ります。
それに加えてダウンタイムが減るので、利用者の精神衛生にとってもビジネスにとってもうれしいことになります。(もちろん、それだけの性能は必要ですが...)
そういった意味で、仮想化技術はロハスであると思います。

そういえば...
仮想化技術として、今回のセミナーの展示コーナーで仮想化ストレージ管理ソフトも出展していました。
DataCoreSANmelodyというものです。

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(16:59)