ショートショート
2010年04月01日
親友と一緒に商談に行った後、反省会を兼ねて近くのカフェで打合せ。
仕事の話を侃々諤々と続けていた。
話が小休止したところで、親友に親友の会社のT君に封筒を渡してくれるように頼んだ。
「何これ?」
「この前の花見で、T君のスーツに俺が酒こぼしただろ。クリーニング代渡してくれないか?」
先日、親友の経営している会社の花見会に喚ばれ、その時グラスを倒してしまった。
彼の会社のT君が、その日客先から直接会場にきていたので、いいスーツを着ていた。
ちょうど、そこに倒れたグラスの酒がかかってしまった。
「そんなのいいよ」
「良くないよ。受け取ってもらえないと『ヨメに怒られる!』」
「... えっ!」
「嫁から言われたんだよ。そういうことはちゃんとしなさいって」
「... ヨメ?!」
「あれ?言ってなかった?ゴメン。この前、籍だけ入れたんだ。」
「........................................ おめでとう!」
(やったぁー!)
「で、どんな子」
「つきあってもうかれこれ...(略)」
私は親友に彼女とのなれそめを話してやった。
元々同じ会社に勤めていたこと。
数年前からつきあい始めたこと。
お互い年も年なので、今更「式でもないね」といっていたこと。
等々
「今度友達だけにはお披露目するよ。
パーティ企画してくれる?」
「わかった。任せておけ。
あぁ、これ渡しておくよ。」
(よーし!大成功!)
そしてお互い次の予定があったので、親友とはその場で分かれた。
この話は、ちょうど1年前の今日の話である。
この会話はフィクションではなく、実話である。
もちろん一部を除いては...
親友はとってもいい奴で、その日 彼はどんなパーティをしたら良いか真剣に考えてくれた。
次の日、私からのメールを見るまでは...
そして、彼は私に一年後のリベンジを誓ったのであった。
ちょうど去年の話。
続きを読む
仕事の話を侃々諤々と続けていた。
話が小休止したところで、親友に親友の会社のT君に封筒を渡してくれるように頼んだ。
「何これ?」
「この前の花見で、T君のスーツに俺が酒こぼしただろ。クリーニング代渡してくれないか?」
先日、親友の経営している会社の花見会に喚ばれ、その時グラスを倒してしまった。
彼の会社のT君が、その日客先から直接会場にきていたので、いいスーツを着ていた。
ちょうど、そこに倒れたグラスの酒がかかってしまった。
「そんなのいいよ」
「良くないよ。受け取ってもらえないと『ヨメに怒られる!』」
「... えっ!」
「嫁から言われたんだよ。そういうことはちゃんとしなさいって」
「... ヨメ?!」
「あれ?言ってなかった?ゴメン。この前、籍だけ入れたんだ。」
「........................................ おめでとう!」
(やったぁー!)
「で、どんな子」
「つきあってもうかれこれ...(略)」
私は親友に彼女とのなれそめを話してやった。
元々同じ会社に勤めていたこと。
数年前からつきあい始めたこと。
お互い年も年なので、今更「式でもないね」といっていたこと。
等々
「今度友達だけにはお披露目するよ。
パーティ企画してくれる?」
「わかった。任せておけ。
あぁ、これ渡しておくよ。」
(よーし!大成功!)
そしてお互い次の予定があったので、親友とはその場で分かれた。
この話は、ちょうど1年前の今日の話である。
この会話はフィクションではなく、実話である。
もちろん一部を除いては...
親友はとってもいい奴で、その日 彼はどんなパーティをしたら良いか真剣に考えてくれた。
次の日、私からのメールを見るまでは...
そして、彼は私に一年後のリベンジを誓ったのであった。
ちょうど去年の話。
続きを読む
(10:53)
2010年03月12日
アレは、もう半年ほど前のことだったかなぁ。
会社の近くで、いつものように昼飯を食おうとブラブラしていたら、見慣れぬ新しい店を見つけたんだ。
普通なら「あぁ、新しい店ができたのか。今度行ってみようかな」程度なんだけど...
その店がさぁ、「まずいもの屋」という店なんだよ。
「うまいものや」ならよく見かけるけど、「まずいもの屋」だよ。
気になるじゃん。
で、入った見たのよ。
メニューも、定食屋っぽいもの、ラーメン屋っぽいもの、洋食屋っぽいものありとあらゆるものがあったね。
確かにメニューの多さから行くとまずい店っぽいよね。
そんなメニューのところにこんな但し書きがあったんだよ。
「当店はまずいもの専門店です。もし万一、旨いものがありましたら、お代はお返しします。」
うーむ、何とも客に対して挑発的なんだろう。と思ったよ。
そのほか
「当店のまずいものは、食せる(しょくせる)ものだけをお出ししております。万一、お客様が体調を崩されたとしても、当店は一切責任を負いかねますので、予めご了承ください。」って
大丈夫かなぁとも思ったよ。
ということで、無難に誰が作ろうと何とかなる「カレーライス」を頼んだんだ。
出てきたのは、見た目は普通のカレーライス。
ところが、どこをどう作ればこんな味になるの? というほどのまずさ。
俺は思ったね。「さすが『まずいものや』というだけはある。」
その後、なぜか気になって、一週間ほど通ったんだけど、長期の出張が入ってしまって、それっきり。
驚いたよ。あのグルメリポーターが「ここの料理は、グルメ界のドクドクモンスターや」って行ってたよ。
その後、ふと気になってググったら、結構ブログに書かれているらしいんだ。
で、ブログによるとね。既に都内だけで10店ほど、支店を出しているんだって。
なぜにあんなまずい店が支店なんて...って言うより、どうあのまずさを伝承していくの?って感じだよ。
で、つい先日 また「まずいもの屋」関連の記事見ていたら、ナント!!
「まずいものやドットコム」って言うサイトをはじめたって。
だから、また気になってアクセスして、買っちゃたんだよ。「カレーライス」
でね。食べてみたんだ。
で、わかっちゃった。「まずいもの屋」のヒミツが
でも、教えないよ。
この作品は以前「mixi」の私の日記に載せていたものです。
だから読んだことがある方もいるでしょう。
結構、気に入っている作品なので、ブログで再掲載することにしました。
もちろん、フィクションです。
そういえば、以前小説とは別に、こんなサイトをつくろうかなぁと考えたことがあります。
「まずいもの図鑑」
食べログなどは、美味しい店の紹介サイトです。
でも逆に「この店、すっごくまずいからいかない方がいいよ」というサイトがあってもいいのではないかと思ったのです。
その頃、近くのショッピングセンターで「250円弁当」というとってもまずい弁当がありました。
それがきっかけなのですが、その店もつぶれてしまい結構な時間が経ちます。
今、もう一度 この作品を載せたのは、そういった逆説的なものにもしかするとすごい商材があるのかもしれないと考えているからです。
もし、この作品を見た方で、そんな逆説的なアイデアを思いついた方は教えてください。
会社の近くで、いつものように昼飯を食おうとブラブラしていたら、見慣れぬ新しい店を見つけたんだ。

その店がさぁ、「まずいもの屋」という店なんだよ。
「うまいものや」ならよく見かけるけど、「まずいもの屋」だよ。
気になるじゃん。
で、入った見たのよ。
〜 いたって普通? 〜
まぁ、普通の定食屋って感じでメニューも、定食屋っぽいもの、ラーメン屋っぽいもの、洋食屋っぽいものありとあらゆるものがあったね。
確かにメニューの多さから行くとまずい店っぽいよね。
そんなメニューのところにこんな但し書きがあったんだよ。
「当店はまずいもの専門店です。もし万一、旨いものがありましたら、お代はお返しします。」
うーむ、何とも客に対して挑発的なんだろう。と思ったよ。
そのほか
「当店のまずいものは、食せる(しょくせる)ものだけをお出ししております。万一、お客様が体調を崩されたとしても、当店は一切責任を負いかねますので、予めご了承ください。」って
大丈夫かなぁとも思ったよ。

出てきたのは、見た目は普通のカレーライス。
ところが、どこをどう作ればこんな味になるの? というほどのまずさ。
俺は思ったね。「さすが『まずいものや』というだけはある。」
その後、なぜか気になって、一週間ほど通ったんだけど、長期の出張が入ってしまって、それっきり。
〜 なぜ? 〜
ところが、3ヶ月前かな。テレビの報道番組のグルメコーナーで、「まずいもの屋」が採り上げられていたんだよ。驚いたよ。あのグルメリポーターが「ここの料理は、グルメ界のドクドクモンスターや」って行ってたよ。
その後、ふと気になってググったら、結構ブログに書かれているらしいんだ。
で、ブログによるとね。既に都内だけで10店ほど、支店を出しているんだって。
なぜにあんなまずい店が支店なんて...って言うより、どうあのまずさを伝承していくの?って感じだよ。
で、つい先日 また「まずいもの屋」関連の記事見ていたら、ナント!!
「まずいものやドットコム」って言うサイトをはじめたって。
だから、また気になってアクセスして、買っちゃたんだよ。「カレーライス」
でね。食べてみたんだ。
で、わかっちゃった。「まずいもの屋」のヒミツが
でも、教えないよ。
〜 あとがき 〜
いかがでしたでしょうか?この作品は以前「mixi」の私の日記に載せていたものです。
だから読んだことがある方もいるでしょう。
結構、気に入っている作品なので、ブログで再掲載することにしました。
もちろん、フィクションです。
そういえば、以前小説とは別に、こんなサイトをつくろうかなぁと考えたことがあります。
「まずいもの図鑑」
食べログなどは、美味しい店の紹介サイトです。
でも逆に「この店、すっごくまずいからいかない方がいいよ」というサイトがあってもいいのではないかと思ったのです。
その頃、近くのショッピングセンターで「250円弁当」というとってもまずい弁当がありました。
それがきっかけなのですが、その店もつぶれてしまい結構な時間が経ちます。
今、もう一度 この作品を載せたのは、そういった逆説的なものにもしかするとすごい商材があるのかもしれないと考えているからです。
もし、この作品を見た方で、そんな逆説的なアイデアを思いついた方は教えてください。
(12:25)
2009年11月22日
〜 暦の終わり? 〜
マヤ文明の暦では、2012年何かが起きて、それ以降の暦がないとかちょうどやっている映画のようなことが起きるかもしれない。
しかし、とある研究者がもっともな結論に至った。
その鍵はなんとこの日本にあるとか
〜 予言の鏡? 〜
その研究者によると古代のマヤのシャーマンは、ある通信機器を使っていたというのだ。その通信機器は、現代の我々が利用するものそっくりだという。
ただ、それは一方通行の通信しかできない。
通信と言うより、放送に近いものそうだ。
それは、暗がりでも明るくひかり、そして絵を映し出すという。
その予言の鏡は、いろいろなことを映し出してくれた。
歴史や政治、科学、そして娯楽も
とくにそこに映し出される娯楽の中でも、彼らを熱狂させたのがレスリングのようなモノだと言う。
そう、予言の鏡はテレビそっくりだ。
〜 終わりの真実? 〜
しかし、予言の鏡もあるときから、いきなり「砂の嵐」となったのではないかとその研究者は言う。それが、暦の最後ではないかと
では、何が起きたのか
2012年...その前の年にもしかすると原因があるのでは...もしかして暦が1年半ずれていたからではないかと...
そう、ちょうど1年前に何が起きたのか
「地デジ化ですよ。2011年7月のアナログ放送の終了して、1年先までしか予定がわからなかったのではないでしょうか?」
なんと、アナログ放送の終了が2012年の真実なのか...しかし、なぜ日本の放送終了が
「地デジ化は日本だけではないでしょう。放送帯域確保のため、世界的にこの時期にアナログ放送が終了します。そのためではないのでしょうか」
「たぶん『予言の鏡』は現代のアナログ放送を映し出していたのでしょう。デジタル放送はさすがに偶然映し出すことはできませんからね」
確かにアナログはエンコード/デコードの必要がない。
昔、AM放送を聞きたくて適当な板、木片(角材)、銅線、安全ピン、ゼムクリップ、カミソリの刃、エンピツの芯などでラジオを作ったこともあった。
放送電波は地上だけでなく、微弱ではあるかもしれないが宇宙に拡散しているのかもしれない。
そこに重力レンズやワームホールによって、時空を越えたテレビ放送が、マヤの文明に影響を及ぼしたのではないか。
それが、かの研究者の結論である。
〜 チデジカの見る夢 〜
という、お話はいかがでしょうか?この話は、あくまでフィクションです。
だから、地デジ化が本当にマヤ歴に影響したかはわかりません。
お話の中の研究者、私は知りません。
でも、もし本当だとしたら...
それはそれで面白いと思いませんか?
時空を越えたテレビ放送はもちろんだけど
マヤの暦が2012年の冬至で終わっていたとしても、それは地球の終わりではない。
だって、1999年のときも何もなかったのだから
それよりももっと夢を持ちましょうよ。
先のことが見えないならば、その先を目指しましょう。前向きに
〜 あとがき 〜
以前、mixi日記に「ショートショート」を書いていました。ちょうど「ミクの方舟」みたいなことをやっていたから、久々に書いてみました。
これからたまに「ショートショート」を書きたいなぁと思っています。
昔書いた「ショートショート」の中にも面白いのがあれば載せていこうと思っています。
また次回をお楽しみに
(12:45)