2006年10月27日
先週、2つの展示会に行ってきました。
ひとつは、10月18日(水)から20日(金)まで、パシフィコ横浜でやっていた
FPD International 2006 - Displaying The Future -
プラズマや液晶など、今主流のディスプレイをはじめ、次世代ディスプレイおよびその周辺技術に関する展示会です。
私は19日(木)に行きました。
この展示会、プラズマや液晶、有機ELや電子ペーパーなどの直接 我々が触れる製品の展示もありましたが、周辺機器や材料、製造機械等も...というよりそちらの展示が多かったです。
その中で気になったのが
SMK : フォースフィードバックタッチパネルが面白かったです。
タッチパネルをさわると、特定の場所を触れた時に
それぞれの感覚が伝わって来ました。
これは使いようによっては、アクセシビリティの面で使えると思います。
日本油脂 : 商品名「ペンフィット」、「クリアタッチ」が面白かったです。
たぶんどちらもすでに商品として出回っていると思われます。
これとフォースフィードバックタッチパネルと組み合わせると
なんか面白いかも。
E-ink : 元々FPDを見に行った動機がこれです。
他にも面白そうなものはたくさんありました。
つづいて、10月18日(水)から21日(土)まで、東京ビッグサイトでやっていた
WPC TOKYO 2006
PCとデジタルの総合展示会です。
同時開催は
Security Solution 2006
eドキュメント JAPAN 2006
Biz Innovation 2006
ただし、これらは20日(金)まででした。
私の行ったのは21日(土)です。(そのため、同時開催の展示会はオンワードの社員販売会に変わっていました。)
WPCの最大の目玉はナント言っても
Microsoft Windows Vista
です。
それ以外にも面白いものはいくつか見つけました。
NECビューテクノロジー :
大きなところなのですが、目立たないところに面白いものが...
液晶プロジェクタにLANでつなげ、PC画像を投影すると言うもの。
LAN-WANさえあれば、電子会議ができる...カモしれないと
(カモのところは、できるのがPC画面の共有だけなので)
アルゴシステム :
(ここは全然説明をしてくれなかったのが残念なんですが)
Linux薄型コンピュータを出していました。
どちらかと言うと一般向けの商品ではないのですが、
形を変えれば家庭用の単機能サーバに生まれ変わる要素があります。
また展示でも紹介していたように、住宅に応用できるものでした。
PBJ: タブレットPCを展示していました。
タブレットPCは大手も出していますが、もう一つのところが...
でも業態を絞り、機能的なものを検討すれば十分いけると思います。
バリューウェーブ:
ケースとか、サプライ品のメーカーです。
今回は「Pocket MOBA」と言う製品を展示・販売していました。
これは携帯などの外部バッテリーです。
直接PCとは関係ないですが、たまに必要となるものです。
(私よりもいつも「充電が切れます」と言っている友人に必要なので注目)
東京工科大学:
学生さん達も頑張っています。自由な発想で面白いものを
今回は「工科大ケータイ」に注目。
携帯の形をしていましたが、携帯としてはまだ使えないLinuxBOXです。
ですが、何か新しいものに化けるのではないのかと期待できるものです。
(今気付いたのだが、「工科大」と「効果大」をかけていたのでは)
展示会は大きなメーカーの展示もいいのですが、小さなメーカーや学生たちの展示の中にこれからのトレンドが隠れているのカモしれません。
また今見えていないけれど、私の頭にあるものが...すなわちニッチなものを探すのにはとっても参考になります。
と、いつものようにここまでがよかったところですね。
本当は写真も撮ってきたので載せるべきなのでしょうが...
さて、まずはFPDについてです。
上にも書いたように、ねらいは「E-Ink」 つまり電子ペーパーの動向です。
確かに、「E-Ink」のコーナーはありました。しかし、1カ所だけです。
そこにゴチャマンと製品が並べられているだけ。
各社の方もいるのですが、ろくに説明してもらえませんでした。
注目度は高いようで、小さなブースの中に人がごった返していました。
もう少し、広いブースでやってもらいたいものです。
また、E-Inkを使った製品が多く展示されていましたがロードマップみたいなものは...E-Inkの展示って他の展示会でもなかなかないんだけどなぁ。
やっぱり講演を申し込むべきだったか。
プラズマディスプレイ、液晶ディスプレイ、有機ELに関しては...少々見飽きました。
と言うのも、大手メーカーの展示は先日のCEATECなどで展示されていたものがそのままレイアウトを変えて展示してあるような感じでした。
目新しさを感じなかったのが感想です。
FPDはどちらかというとディスプレイのプロたちの情報交換の場なんでしょう。
製造や検査に係わるメーカーの展示がほとんどです。
でも、元来 展示会と言うものはそういうものなのかもしれません。
それに対してWPCです。
急な仕事が入り、20日(金)に行く予定だったものを21日(土)に変更しました。
そのため同時開催の展示が見れなかったのが残念です。
たぶんWPCよりそちらのほうが面白かったと思います。
まずは「Windows Vista」です。目につきます。
というより、この展示のための展示会と言った雰囲気です。
だから...全体的にWPC自体がショボい。
普通、この規模の展示会は2時間で見ると時間が足りなくなります。
FPDは時間が足りませんでした。
なのに、WPCは時間が余り、2周以上してしまいました。
空き地も多いし
かつてのWPCはどこに...
「Windows Vista」も展示してある割には、セールスポイント弱すぎ。
説明員も「検索とグラフィックがよくなりました」と言っていましたが...
それって、みんながOSに求めていること?
その割には噂通り、「高スペックが必要です」
確かに見た目は格好いいカモしれないけど、これってどっかで見たことがあるルック&フィール。
しかもスタートボタンが完全に「Windows」マークのみ。
それって、デジタルデバイド(情報格差)を広げるだけじゃない?
誰をターゲットに作っているの?といった感じですね。
Windowsは「Windows 2000」で充分。「Windows XP」はまだ許せる。
しかし、古いマシンでは使えないOSなんて必要ないのではないのかと思う。
まして「検索が早くなった」と言う裏に潜むコストをもっと唄うべきである。
(以前、「Googleデスクトップ検索」を入れた際に、最初のインデックスを作るのに2,3日必要だった。たぶん「Vista」にも同じことが言えるだろう。いやそれ以上かも)
それとWPCだけでなく、今年の情報系展示会について感じたのが、カメラ小僧さん達が多いこと。
自動車ショーなどで多いのは知っていたけど、今年は情報系展示会に多い。
ただしFPDのように専門的な展示会になるとあまりいない。
もちろんカメラを持っている中には、私のように展示会そのものを記録したいと思っている人も多いけど...キャンギャルに群がっているところも...
もっと製品を見てあげようよ。
特にWPCは展示会のショボさとカメラ小僧の多さが対照的だった。
最近、この手の展示会はどれをでても似たような展示ばかり。
その中で注目すべきものを探すのが難しくなってきた。
もちろん注目点は私の個人的な見解なので参考にならないかもしれない。
でも、もう少しせっかく展示会に出展したのだから、小さいところも積極的に売り込んでもらいたいし、自社製品には詳しくなってもらいたいと感じてしまいました。
【ぐっと&ニュー】
今月のGoogle Anlyticsの結果は、先月よりも高ポイントだった。
(それでも、ピークで100ページビューを超えるぐらい)
「Vahsi At 89」(依頼されて作成したHP)や「ASTERIA」に関する閲覧が多いようだ。
特に「Vahsi At 89」は相乗効果もあるようだ。
ただし、残念なことはなぜか私のブログにトラックバックがつけれない。
最初、人気がないためと思っていたが、説明のために依頼者のブログからトラックバックをつけてみた。
しかし、何度やっても受け付けない。
そういえば、同じライブドアブログを使っている知人のブログにトラックバックをつけたことがあるが、受け付けてもらえなかった。
友人が受付を拒否しているのかと思ったのだが、その後何度かあっているがそんな様子はない。
先日、ライブドアに問い合わせをしたが問題はないとのこと。
じゃぁ、なぜにトラックバックを受け入れないのか。
この内容をライブドアの指示通り、トラックバックとして送る。
さてどうなるのか。