2006年09月29日
先月、クライアントのホームページを作り直す依頼を受けました。
まだ最終調整はしていますが、そのホームページがほぼ完成し、一応昨日より旧ページと入れ替えて公開しています。
クライアントはオルサー・ラマザン氏。高田馬場で『ヴァッシアット89』という占いのお店をやっています。
今回は知人の紹介で、そこのホームページのリニューアルを行うことになりました。
そして、これがそのホームページです。
http://www.vahsi-at89.com/
高田馬場にある、トルコからきた オルサー ラマザン 先生の占いのお店。数字とカードで占います。
さて、今回の作製において各ページを一つずつ手作りするのではなく、『WordPress ME』をベースに作ることにしました。
この記事はその作製に関する感想と反省点、先日出席したWordPress Meの東京オフ会について書きたいと思います。
先に『WordPress ME』をベースにホームページを作った感想は...Good!!でした。
細かな話に入る前に、WordPress Meの東京オフ会についても書いておきたいと思います。
大変盛況な会でした。オフ会という形でしたが、もしあれが居酒屋ではなく、オシャレな店でやったら...いや、あの雰囲気だったからこそよかったんだと思います。
後に出てくる書籍の著者や編集者の方々や、PukiWikiを作られた方、ビジネスブログに燃えている方や長年WordPressを活用されている方など
ためになる話を、酒の力も借りながら、和気藹々と時間を忘れて語り合えたことはとっても有意義でした。
幹事を務められた方々に感謝し、お知り合いになれた方々に感謝します。
また次回も参加して大いに意見交換したいと思います。
まずは『WordPress』とは、どんなものかについて語らせて頂きます。
その前に、『WordPress』と『WordPress ME』と言う名前が出てきますが、基本的には同じです。「Malutilanguage Edition」...多言語対応版、つまりは日本語パッケージということです(たしか、どこかにそう書いてあった)
作製にあたり、次の書籍を参考書とさせて頂きました。
WordPressでつくる! 最強のブログサイト
その中からの引用です。
WordPressとはブログシステムのひとつの名称です。とはいえどこかの会社の運営しているレンタルブログサービスの名前ではありません。WordPressはブログを司るソフトウエアの名称です。このWordPressというソフトウエアはご自身の手で「サーバにインストール」を行い、その上でブログを開設することができます。
もっとWordPressのこと、その魅力について書いてあるのですが、そのあたりはこの本を買ってみて下さい。
ただとっても魅力的なこと、それは
- 営利目的のサイト構築を行う場合でも、WordPressはソフトウエアライセンス的に問題がないということ。
- とっても使いやすいこと
です。
では、なぜ今回の依頼に対してWordPressをベースにしたかといいますと、先の魅力もありますが、そもそもホームページにブログシステムを導入させた訳があります。
クライアントはすでにホームページを公開していました。
ただそのホームページには少々不満だったようです。
そこで今回私が作製にあたり注意したことは
- ターゲットは誰か
- 何を目的に見に来るのか
- どのようなアプローチでこのホームページにたどり着くのか
- 最も目につくべきものは何か
- そして、どのようにコンテンツを広げていくか
まず、ターゲットは占いのお店ですから...自明の理ですね。
では、何を求めるでしょう。やはり、「どんな方法で、どんなことを占ってくれるのか。どんなことを示してくれるのか」でしよう。
リニューアル前のページでも、何となくそのことは書いてありました。
ただそれが画像として貼り付けられていたり、表ではなく検索ワードとしてしか書かれていなかったり、トップではなく別のページにあったり。
でも、見に来た人が求めるのはきれいな絵を見たいのではなく、「そのお店はどんなところか」なのだと思ったのです。
ですから、なるべくトップページからお店の魅力となる言葉を書くことにしました。
それがお店のためでもあるし、ホームページに来られた方への礼儀でもあるし。
アプローチについても、クライアントからも要望されていたのでだいぶ注意をからっています。
その辺も含め、「見せるページ」ではなく、「読んでもらえるページ」を目指して作っています。
ブログシステムを導入したのも、「読んでもらえるページ」にするには常に新しいことが書かれている必要があります。またそれを広く伝達しなければなりません。
そういった面で、「書きやすく」「伝えやすい」ブログの特性を活かすべきだと考えたのです。
絵はきれいですが、素人には簡単には作れません。
文章は、つたない言葉かもしれませんが誰にでもかけます。まして占い師は言葉を商売にしています。その言葉を載せない手はありません。
もちろん画像も必要です。しかし、このサイトにおいてはそれは箸休めに過ぎないと考えたのです。
また、以前のものにも連絡先はありました。
しかし、連絡先は画像で作られ、お店の場所が少々不明確でした。
そこで、なるべく見えるところに簡単なアクセス方法を載せ、詳しいページに誘導する形をとることにしました。
それにはブログやCMSでよく使われるサイドバーが最適です。
常に知らせたいものを同じ手順で表現できます。
だからサイドバーに、「アクセス」と「プロフィール」、そして「コラム」のタイトルをおいたのです。
みんなに見てもらいたくて。
ブログには「RSS/ATOM フィード」と言う伝達するための強い武器もあります。
フィードは、ネットに情報を広く伝えてくれます。
ちなみに「ヴァッシアット89」のフィードはこうなってます。
http://feeds.feedburner.jp/vahsiat89
「読んでもらえるページ」
「書きやすく」
「伝えやすい」
「常に知らせたいものが見える」
「広く伝わる」
そして
「クライアントがさわれる」
そのためには、書き方を注意しながら1ページ1ページ作るよりも、ブログシステムやCMSを活用した方が、作る側だけでなく、クライアントにとっても来訪者にとっても都合がいいのではないかと考えたのです。
システムを導入する際、「MovableType」や「Xoops」なども検討材料にはしました。
しかし「MovableType」は、ライセンスフィーの問題でクライアントから提示されている予算では到底収まらないので、やめました。
「Xoops」は可能性はあったのですが、今回の依頼には高機能すぎたのです。
「WordPress」は、たまたま私がビジネスパートナーをしているCPIで、今書いている「livedoorブログ」に代わり、投入したブログシステムでした。
一般的に知られているブログシステムの「MovableType」がPerlベースに対して、「WordPress」がPHPベースである点も私にとっては魅力でした。
工期短縮、低予算での開発、テンプレートの活用といった面で「WordPress」を採用したのです。
結果は...正解であったと思います。
使い始めてわかったことは「ブログもだが、ページも簡単に作れる」と言ったことです。
今回の依頼はホームページの作製です。
投稿だけですと、どうしてもアクセス情報やプロフィールのページがアーカイブに押しやられてしまいます。
MovableType等他のブログシステムについて不勉強なのですが、「WordPress」には「ページ」という機能が明確にあった。しかも、ブログ投稿と同様の使い方ができる。
最初から用意されているテンプレートにすでに「ページのタブ」が表現されている。
これがホームページを作る上で、うれしかったことです。
ブログに特化すれば、要らないかもしれません。
しかし、「読んでもらうページ」作りには必要な機能だったのです。
ドキュメントなどを調べていくと、トップページへの出し方も書いてありました。
(但し、標準ではなくプラグインを必要とすることと、テンプレートタグを使わなければならないですが)
ただ反省すべき点もなきにしもあらずです。
それは...「WordPress」と言うより、クライアントの利用しているレンタルサーバの問題。
実は文章はツールを使ってかけますが、レンタルサーバがPHPからのファイルアップロードに対応していないため、画像の貼付ができません。
それが最終段階で判明し、画像の扱いを別途検討しなければならなくなりました。
これはWordPressに限ったことではないと思います。
そこのレンタルサーバはXOOPSやサイボウズ系もオプションにあげてますが、大丈夫なのでしょうか。
ちなみにCPIでは問題なくできますので、乗り換えるならばご連絡ください。
「ビジネスブログ」...現在、ブログは単に日記や日誌という使い方以上に、ビジネスにおいても機能するツールとなってきています。
「WordPress」は、そういったブログを作るツールであるとともに、企業の顔となるホームページにも充分活用できるものだと思います。
CPIでは、「WordPress」を単なるブログツールではなく、「CMS」として扱っています。
私もその方が合っていると思います。
(但し、ブログに比べて「CMS」という言葉が一般的ではないのが問題ですが)
今後、「WordPress」の活用した提案も多くしていきたいと思います。
最後に、「WordPress」に関する書籍の紹介を
次世代ブログ WordPressで一歩先をいく
WordPress標準ガイドブック―導入&基本操作からフルチューンまで
青い本は、でたばかりの最新刊です。
【ぐっと&ニュー】
長くなってしまったので、手短に
今年の「仲秋の名月」は、10月6日(金)なのです。
なぜ9月ではなく、10月なのかご存じですか?
なぜなら今年は旧暦の7月(文月)が2回あるんです。
「閏月」と言うものです。
旧暦の文月が西暦の7月25日から、そして旧暦の閏文月が西暦の8月24日から
旧暦の8月(葉月)が9月22日から
で、「仲秋の名月」といわれる「十五夜」とは旧暦の8月15日のことなので、今年は10月6日になるそうです。
詳しくは暦と天文の雑学「中秋の名月はいつ?」を見て下さい。
この記事へのコメント
たまたま、こちらにたどり着きました。
私自身、ホームページでいろいろと宣伝しておりますが、
今後はブログ(特にwordpress)になっていくだろうと
予想しており、最近勉強を始めました。
拙者の稚拙なホームページをブログに変更したくて
奮闘しておりますが、formメールの文字化けが
どうしても直らず困っております。
作りたいサイトがたくさんあるので、できれば、自身で作成していきたいのですが、コンサルタントとして、ご指導いただけるかどうかご連絡いただければ、幸いです。
参考
http://alive2006.0ch.biz/
http://ww21.tiki.ne.jp/~aoba/
お返事遅くなりました。
私もWordPressを始めたばかりで、きちんとしたお答えができるかどうかわかりませんが、ありがとうございます。
ところで、「formメールの文字化けがどうしても直らず困っております。」とありましたが、この場合の「fromメール」とはどこを指しているのでしょうか。
また文字コードをUTF-8で作られているようですが、使われているサーバの内部文字コードとあっていますか?
拝見させて頂いた限りでは、こんなことしかお答えできなくてすみません。