2006年07月03日
暑い日が続いていますが、皆様お過ごしでしょうか?
あまりに暑いので、この話題はもっと早く載せなければならなかったのですが、遅ればせながら...
先週(6月28日〜30日)、東京ビックサイトで
- 第9回 組み込みシステム開発技術展
- 第1回 RFIDソリューションEXPO
- 第15回 ソフトウエア開発環境展
- 第8回 データストレージEXPO
- 第3回 情報セキュリティEXPO
- 第11回 データハウスウエア&CRM EXPO
が開催されていたので、行ってきました。
事前登録してチケットを入手しようかなと思っていたのですが、お取引をさせて頂いている「マイルストーン株式会社」様からチケットをいただきましたのでそれで行ってきました。
今回は、ネットだけでは収集できない情報関連環境の市場動向調査、めぼしいものがあればクライアントへの提案材料の収集を目的に行って参りました。
全部で6つ(? 7つ)の展示会がいっぺんにやっているので、見て回るコース順と時間配分をして3時間コースで行って参りました。
(会場には「2,3日掛けてまわってください」と書いてあったけど、それほどの時間とコストは掛けれない。第一疲れる。だから3時間一本勝負)
コース順は、上記のタイトル順です。
今回、ARM、シンクライアント、組み込みLinux、画像処理が目につきました。
シンクライアントでは、MINI PCというのが数社から展示されていました。
見た目が「LinkStation」や「玄箱」の両側に金属プレートをつけたようなものです
ハードディスクありのものもありました。
(それって、本当にシンクライアント?)
ARMやμLinuxなども熱かったです。
ここは触手が全然のびなかったので、ほとんど通り過ぎてしまいました。
なぜ、触手がのびないのでしょう。
ここは前職でのおつきあいのある会社が多くあるので、時間を掛けようと思ったのですが、なぜかそれ以外は触手がやっぱりのびないですね。
今年はUMLでの開発ツールもでていたのですが...UMLってどうなんでしょう。
一時期UMLを採用しようと勉強したこともありますが、結局 フローチャートかE-R図を使うことが多々。
やはりUMLはツールであり、そこから何かが生まれる訳ではありません。
システム開発者にとって熱くても、実際にクライアントにとってはあまり興味がないもの。
そうなると触手が動かないですね。
さて、以前からおつきあいがあるところはどうでしょう。
インフォテリア ASTERIA
XMLに強いインフォテリア様。でもASTERIAはXMLだけにとどまっていない。
バックにデータベースがたくさんあり、アウトプット先が多種あっても高速でコンバートすることを主としたツールはなかなかないですね。
データ転送ツールは結構ありますけど、ASTERIAほどではありませんし、ASTERIAに比べると結構コストパフォーマンスがよくないです。
開発ツールと言うよりは、BIツールに近いです。
そのためか第11回 データハウスウエア&CRM EXPO でも松下電工インフォメーションシステムズ株式会社ではBIツールとして、ASTERIAを紹介していました。
ある意味正解だと思います。y.s.s. PDFメイクアップ / IOWebDoc
前職で社内情報統合システム内に、建築設計図書の承認及び原本管理を行う電子書庫を構築したおり、PDFメイクアップを導入しました。
y.s.s.はPDFに関しては特に強いソフトハウスです。
前者のインフォテリアがXMLをコアとしていろいろな入出力を提供しているのに対して、y.s.s.はPDFでの出力/編集の自動化に特化した企業です。
PDFによる書類の電子化は当たり前のようになってきています。
今後、システム提案する上でおつきあいを重ねて行きたい企業です。
ここも以前に比べると触手が動きません。
以前はサーバの管理もしていたのでバックアップとか興味あったせいなのでしょうか?
それよりも何か目玉がなかったように思います。
去年辺りから「内部統制」がこの手の展示会では中心になっています。
しかし、前々から思っているのですが、果たしてソフトを替えたら内部統制できていると言えるのでしょうか?
また「日本版SOX法対応」と書かれたソフトでないと内部統制はできないのでしょうか?
そういえばISO9000やISO14000が流行ったときには「ISO9000対応」と言われたものが、個人情報保護法が施行された時には「個人情報保護法対応」と言われたものがでました。
本当に内部統制などを考えるならば、ブームに踊らされたものではなく、きちんとしたリスク管理、対策を体系づけて行うべきだと思います。
やはりここで気になったのはBIツールです。
CRMも気にはなります。でも...
ただしBIツールもそれほど目玉となるものも...その中で気になったのが2つ。
その一つはすでに述べた「インフォテリア ASTERIA」です。
そしてもう一つは
マイルストーン データスタジオ@WEB
おつきあいあるからと言う訳ではありません。
このツールはバージョンを重ねる毎によくなってきていると思います。
確かにデザイン性は、他のOLAP/BIツールと比べると...
しかし、機能的には徐々にですが成長を続けています。
OLAPやBIツールを使う場面はどこでしょう?
主に使われるのは研究機関もあるでしょうが、企業です。
企業のユーザはその都度、テーブルの選択とか、項目の選択とかするでしょうか?
また企業のように組織が流動的なところで、ソフトや設定の配布は果たして有効でしょうか?
そして、先の内部統制にも絡む話ですが、情報の通り道はなるべく脇道がないに越したことはありません。そうなると、ユーザの管理は多重化したり、認証が複雑になることをよしとするでしょうか?
今回のデータスタジオ@WEBはその辺りを中心に成長しています。
目に見えないものですし、利用者は気付かないかもしれませんが、結構 すごいことです。
以上、3時間駆け足で見てきた感想です。
全体的にそれほど目新しさもなく、以前のようなテーマ性もありませんでした。
そしてそれぞれの展示会の垣根があやふやになってきている気がしました。
でも、展示会で実際に手で触れて見てくることは必要ですね。
次はどの展示会に情報収集に行こうかな。